- シーズン別・カナダの注意点
- 【重要】緊急時の連絡先
- カナダの医療機関
- カナダで特に注意すべき病気など
外国へ渡航するするときに不安になることトップ3の中に必ず入るのが「健康面や現地の医療に関すること」でしょう。そこで今回は、カナダへ渡る際、事前に気をつけておくべき点と、注意が必要な病気、そして病院のかかり方について解説します!
シーズン別・カナダの注意点
【冬】 カナダ渡航で、もっとも対策が面倒なシーズンといえば、冬でしょう。4月初旬まで雪が降り続けることもあるので、急激な気温の変化で体調を崩さないように、服装のチョイスは念入りに。空気の乾燥が著しく、鼻やノドを痛めやすくなるので、加湿にも気を配りましょう。
凍結した路面で転倒しないような靴選びも重要となります。
【春】 春のカナダには、日本とは異なるアレルゲンが存在します。花粉症などの持病をお持ちの方は、マスクや抗アレルギー薬の携行が必要となってきます。
【夏】 夏のカナダは大自然を存分に堪能する機会に恵まれます。蚊・ダニ・ノミなどに刺されないように、虫除け対策を行ないましょう。
【重要】緊急時の連絡先
医療機関のお話に進む前に、まずこれだけはおさえておきましょう。
緊急時には「救急時ホットライン」、緊急とまではいかなくても、看護師に相談したい場合は「相談受付ホットライン」に連絡を。
★救急時ホットライン 電話:911(通訳を呼ぶことが可能)
※基本的にカナダの救急車は有料のサービスなので、緊急のときだけ利用しましょう。
看護師による相談受付ホットライン(24時間)(緊急ではない場合の相談。通訳可能)
(1)Telehealth Ontario(オンタリオ居住者のみ)
電話:1-866-797-0000(日本語通訳サービス)
(2)Info-Sante(ケベック居住者のみ)
電話:811(フランス語と英語)
3)HEALTHLink Alberta(アルバータ州)
無料電話:1-866-408-5465(通訳120ヶ国語)
https://myhealth.alberta.ca/Pages/default.aspx
(4)HEALTHLink BC(ブリティッシュ・コロンビア州)
電話:811(通訳可能)
http://www.healthlinkbc.ca/
カナダの医療機関
留学やワーホリでカナダに滞在しているあいだに発生する医療費は、非常に高額になるケースが多いです。くれぐれも、任意の保険加入を忘れないようにしましょう。
また、海外渡航者が行ける病院は限られています。
一般的な症状では→Walk-In Clinic
ウォークインクリニックは地元の人たちも多く利用するため、診察まで長時間待つことが多いです。朝から晩まで混雑しています!時間に余裕をもってかかりましょう。病院によっては予約を受け付けている場合もあるので、保険会社に確認してみましょう。
近くのウォークインクリニックを探したいときは、「Medimap」というサイトもたいへん便利です。
緊急時には→総合病院のER(救急治療室)
緊急性がある症状を抱えている場合や、夜間・週末に診察を受けたいときは、総合病院のERに行く必要があります。ERでは重症患者を優先的に治療するため、長時間待たされる可能性も高く、診察前に高額な支払いを求められることも。ご利用は慎重に!
長期滞在時には→Family Doctor
カナダへの留学が長期になってくる場合は、自分の「ファミリドクター(かかりつけのお医者さん)」を持っておいた方がいいでしょう。ファミリードクターになってもらうには、事前の紹介や登録が必要ですが、アレルギーや既往症、副作用の心配があるようなら、おすすめしたいです。現地に住んでいる知人や、ホームステイ先などからファミリードクターを紹介してもらうのがベストです。
◆ほかにも
日本大使館の医療情報のページには、日本語が通じる医療機関が掲載されています。
医療機関|在カナダ日本国大使館
カナダで特に注意すべき病気など
カナダには特にかかりやすい病気や風土病はありませんが、以下の注意が必要です。
1. 狂犬病:コウモリ、タヌキ、キツネなどの野生の哺乳類と接触することにより感染するウイルス疾患。発症後の致死率はなんと100%…!現地で動物に接触することが多い場合は、渡航前の狂犬病ワクチン接種を検討しましょう。
2. ハンタウイルス肺症候群:アルバータ州を中心に発生。マウスやネズミの乾燥した糞・尿・唾液を吸い込むことにより感染するので、予防法は接触を避けることです。
3. ウエストナイル熱:イエ蚊が媒介するウイルス性疾患。治療法はなくワクチンもないので、蚊に刺されないように注意しましょう。ノミやダニのいる地域に行く場合には、皮膚の露出を避けましょう。
4. ライム病:マダニが媒介する細菌感染症。抗菌剤で治療可能ですが、野山に出る場合には昆虫忌避剤の塗布、衣類などで予防を行ないましょう。
5. 腸管出血性大腸菌O157:日本でもよく耳にするO-157。抗菌薬などで治療をしますが、予防が肝心です。他、食中毒の原因としては、カンピロバクター、サルモネラが多く報告されています。
6. ツタウルシ: 北アメリカの東部から中部に広く分布していて、公園や家の裏庭にも見られます。触ると、ひどいかゆみと発疹、水泡などの皮膚炎を起こします。薬局で塗り薬も買えますが、症状がひどいときは病院に行くことをおすすめします。レジャーに出る際は、なるべく肌を露出しないようにしましょう。
(引用:在カナダ日本国大使館)